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朝ドラや映画・ドラマのロケ地でよく使われるテーマパーク
2020年12月22日、23日の二日間、愛知県犬山市にある博物館明治村を観光した。
明治村は、1丁目から5丁目のエリアに分けられている広大なテーマパーク。
思ってたより広かったので、一日では観光出来なかった。
料金
大人 | 2,000円 |
シニア(65歳以上) 大学生 | 1,600円 |
高校生 | 1,200円 |
中学生 | 700円 |
小学生 | 700円 |
営業時間
4月~7月、9月、10月 | 9:30~17:00 |
8月 | 10:00~17:00 |
11月 | 9:30~16:00 |
12月~2月 | 10:00~16:00 |
3月 | 9:30~17:00 |
駐車場
北口 | 明治村の直営駐車場 普通車が900台も停められる大きな駐車場 5丁目から観光できる 料金は800円(12月~2月は500円) |
南口 | 天野商事駐車場 収容台数180台 明治村の正門に近い 1丁目から観光できる 料金は800円(12月~2月は500円) |
1丁目の注目は、西郷従道邸と夏目漱石邸
三重県尋常師範学校・蔵持小学校

1923年(昭和3年)、明治時代に三重県の尋常師範学校として使用されてたものを、名張市の蔵持村に移築して蔵持小学校として使われていた。
1973年(昭和48年)、明治村に移築。
作品 | ロケ |
ドラマ『坂の上の雲』 | 本木雅弘、阿部寛 |
連続テレビ小説『わろてんか』 | 葵わかな、松坂桃季 |
ドラマ『女の勲章』 | 松嶋菜々子、玉木宏 |
西郷従道邸

重要文化財。
明治10年代に、西郷どん(西郷隆盛)の弟の西郷信吾(従道)が、東京の現目黒区の自邸内に接客用として建てたもの。
フランス人建築家レスカスが設計したものと言われている。
1964年(昭和39年)に明治村に移築。
作品 | ロケ |
ドラマ『坂の上の雲』 | 本木雅弘、阿部寛 |
森鴎外・夏目漱石住宅

1887年(明治20年)に東京都目黒区に建設された、明治時代にはごく普通の住居で建築的には何の価値も無いのだが、後に住んだ二人の文豪がとてつもないビッグネームだったので、明治村に移築された。
森鴎外は、明治23年の一年間、夏目漱石は明治36年から4年ほど住んでいた。
作品 | ロケ |
映画『劒岳 点の記』 | 浅野忠信、宮崎あおい |
映画『レオニー』 | 中村獅童、原田美枝子 |
映画『聯合艦隊司令長官 山本五十六』 | 役所広司、玉木宏 |
ドラマ『負けて、勝つ』 | 渡辺謙、松雪泰子 |
連続テレビ小説『半分、青い。』 | 永野芽郁、佐藤健 |
聖ヨハネ教会堂


重要文化財。
1907年(明治40年)、日本聖公会の京都五條教会として、宣教師でもあるアメリカ人建築家ガーディナーが設計し、京都の河原町五條に建設された。
ガーディナーは地震が起きても倒壊しないように、一階を頑丈なレンガ、二階を木造、屋根を軽い銅板で作ったそうな。
1964年(昭和39年)、明治村に移築。
作品 | ロケ |
ドラマ『どこにもない国』 | 内野聖陽、木村佳乃 |
朝ドラ「エール」でも、窪田正孝さんがここでロケをしたとか。
鉄道局新橋工場と明治天皇・昭憲皇太后御料車

1889年(明治22年)、東京の品川区に建てられた鉄道局新橋工場の中にある明治天皇御料車(右)、昭憲皇太后御料車(左)。
ともに鉄道記念物で、内装は絢爛豪華だった。
三重県庁舎

重要文化財。
1879年(明治12年)、三重県の大工・清水義八が設計し、津市に建設された。
1964年、明治村に移築。
年代物の掛け時計や懐中時計が展示してあった。
作品 | ロケ |
映画『劒岳 点の記』 | 浅野忠信、宮崎あおい |
映画『曇天に笑う』 | 福士蒼汰、中山優馬 |
ドラマ『気骨の判決』 | 小林薫、田辺誠一 |
ドラマ『遺恨あり 明治十三年最後の仇討』 | 藤原竜也、松下奈緒 |
ドラマ『坂の上の雲』 | 本木雅弘、阿部寛 |
ドラマ『オリエント急行殺人事件』 | 二宮和也、松嶋菜々子 |
連続テレビ小説『半分、青い。』 | 永野芽郁、佐藤健 |
西野カナのプロモーションビデオ「NERD HEAD feat 西野カナ」撮影。 |
レンガ通りのある2丁目
明電1号形

明治34年に製造された26人乗りの木造電車で、明治40年まで名古屋市で運行、その後、大正7年から昭和11年頃まで札幌市で走っていた。
役目を終えたあとは、札幌市の交通資料館に展示したあったのだが、名鉄創業120年と明治村開村50周年の記念事業として明治村で展示されている。
俺的には興味は湧かなかったが、2丁目には重要文化財が3つもある。
・東山梨郡役所
・東松家住宅
・札幌電話交換局
気になった方は、行ってみると良いだろう。
3丁目は、元総理大臣の別邸が素晴らしい
京都市電

日本初の電車は明治28年から創業した京都市電。
明治村で走っている2両の車両は、明治43年製で、昭和36年に廃止されるまで実際に京都を走っていた車両だそうだ。
明治時代に生きた人と、同じ車両に乗れるなんて素晴らしいことか。
作品 | ロケ |
連続テレビ小説『ごちそうさん』 | 杏、東出昌大 |
連続テレビ小説『花子とアン』 | 吉高由里子、仲間由紀恵 |
北里研究所本館・医学館

1915年(大正4年)に、破傷風菌やペスト菌を発見するなど「日本の細菌学の父」と言われた北里柴三郎が、東京都港区白金に建てた研究所の本館。
1980年に明治村に移築。
作品 | ロケ |
連続テレビ小説『花子とアン』 | 吉高由里子、仲間由紀恵 |
連続テレビ小説『わろてんか』 | 葵わかな、松坂桃季 |
芝川又右衛門邸

1911年(明治44年)、関西建築界の父・武田五一の設計により、兵庫県西宮市甲東園に建てた大阪商人・芝川又右衛門の別荘。
2007年(平成19年)、明治村に移築。
作品 | ロケ |
ドラマ『オリエント急行殺人事件』 | 二宮和也、松嶋菜々子 |
長崎居留地二十五番館

1889年(明治22年)、グラバー邸もある長崎市南山手町に建てられた外国人専用の住宅。
最初に住んだのは、スコットランド人のコルダー。
当時は三菱長崎造船所でマネージャーとして雇われていたそうだ。
1966年(昭和41年)、明治村に移築。
神戸山手西洋人住居

建設年は分かっていないが、明治20年代に神戸市生田区山本通に建てられたと推測される建物。
当初は外国人の住宅として建てられたのだが、なぜか増田周助という日本人が住んでいたとか。
昭和44年、明治村に移築。
宗教大学車寄

1908年(明治41年)、東京都豊島区西巣鴨にあった宗教大学(現在の大正大学)の本館の車寄(正面玄関の前に建てられていた)。
入鹿池を見下ろす丘に建てられた感じは、庭園の休憩所(あずま屋)にしか見えないところが面白い。
1968年(昭和43年)、明治村に移築。
品川燈台

重要文化財。
1870年(明治3年)、フランス人のレオンス・ヴェルニーの設計により、品川沖の第ニ台場の西端に建てられた燈台。
現存する日本最古の洋式燈台だとか。
1964年(昭和39年)、明治村に移築。
西園寺公望別邸「坐漁荘」

重要文化財。
1920年(大正9年)、明治から大正にかけての内閣総理大臣だった西園寺公望(さいおんじ きんもち)が、政治の第一線から退いたあと、静岡県清水市の興津の海岸に建てた別邸。
1971年(昭和46年)、明治村に移築。
作品 | ロケ |
映画『レオニー』 | 中村獅童、原田美枝子 |
ドラマ『坂の上の雲』 | 本木雅弘、阿部寛 |
ドラマ『どこにもない国』 | 内野聖陽、木村佳乃 |
連続テレビ小説『わろてんか』 | 葵わかな、松坂桃季 |
連続テレビ小説『まんぷく』 | 安藤サクラ、長谷川博己 |
幸田露伴住宅「蝸牛庵」

有名な小説家・幸田 露伴(こうだ ろはん)が、1897年(明治30年)から10年間住んでいた住宅。
建設年代は1868年(明治初年)頃。
蝸牛庵とは、露伴が自分の家を「かたつむりの家」と呼んでいたからだとか。
1972年(昭和47年)、東京都墨田区東向島から明治村に移築。
無声堂が素晴らしかった4丁目
第四高等学校武術道場「無声堂」

1917年(大正6年)、かつて金沢にあった第四高等学校に建てられた道場。
この大きな道場で、多くの若者が柔道、剣道、弓道を修練していた。
柔道場の床は弾力を増すためスプリングを入れてあり、剣道場の床下では音の反響を良くする溝を掘っているとか。
1970年(昭和45年)、明治村に移築。
作品 | ロケ |
映画『春の雪』 | 妻夫木聡、竹内結子 |
映画『謝罪の王様』 | 阿部サダヲ、井上真央 |
映画『曇天に笑う』 | 福士蒼汰、中山優馬 |
ドラマ『気骨の判決』 | 小林薫、田辺誠一 |
ドラマ『15歳の志願兵』 | 高橋克典、福士誠治 |
ドラマ『坂の上の雲』 | 本木雅弘、阿部寛 |
ドラマ『どこにもない国』 | 内野聖陽、木村佳乃 |
尾西鉄道蒸気機関車1号・六郷川鉄橋

・六郷川鉄橋
1877年(明治10年)に日本初の複線用鉄橋として、多摩川下流の六郷川に建設された。
開通式では、当時工部卿の伊藤博文も出席したとか。
1988年(昭和63年)に明治村に移築。
・尾西鉄道蒸気機関車1号
1897年(明治30年)、尾西鉄道がアメリカのブルックス社から、この蒸気機関車を購入して開業した。
犬山遊園地、犬山ラインパークに展示された後、1965年(昭和40年)に明治村に移築。
小泉八雲避暑の家

1868年(明治初年)、静岡県焼津市城之腰に建てられたこの家は、魚屋・山口乙吉の所有であったのだが、小泉八雲が避暑地として利用していたので、1971年(昭和46年)、明治村に移築。
小泉八雲は、日本に帰化したギリシャ人・ラフカディオ・ハーンの日本名。
彼はアメリカで新聞記者などで活躍した後、明治23年に英語教師として来日。
その後、日本女性と結婚して帰化し小泉八雲に改名。
その後は東京に移り、早稲田大学などで教授として活躍した。
呉服座

重要文化財。
1892年(明治25年)、大阪府池田市西本町に建てられた芝居小屋で、呉服座(くれはざ)と読む。
江戸時代の劇場建築として希少価値が高いらしい。
1971年(昭和46年)に明治村に移築。
作品 | ロケ |
ドラマ『坂の上の雲』 | 本木雅弘、阿部寛 |
連続テレビ小説『わろてんか』 | 葵わかな、松坂桃季 |
半田東湯

1910年(明治末年)、愛知県半田市亀崎町に建てられた銭湯。
約半世紀に渡り、営業してたとか。
1980年(昭和55年)に明治村に移築。
5丁目は、天主堂の美しさ、監獄の恐ろしさ、帝国ホテルの煌びやかさ
聖ザビエル天主堂内部


日本にキリスト教を初めて伝えたフランシスコ・ザビエル。
かつて彼は、日本での布教活動の許可をもらうべく、当時の日本の首都である京の都に入り、天皇や将軍・足利義輝に謁見する必要があった。
しかし、当時の京の都は室町幕府の権威失墜によって荒れ果てており、それどころじゃない状態だったため、謁見が叶わず京の都を後にした。
その彼の功績を称えるべくして1890年(明治23年)、京都市中京区河原町三條に、フランス人宣教師が監督の下、日本人の手によって建築された。
1973年(昭和48年)、明治村に移築。
作品 | ロケ |
映画『クロサギ』 | 山下智久、堀北真希 |
映画『さよならドビュッシー』 | 橋本愛、清塚信也 |
ドラマ『どこにもない国』 | 内野聖陽、木村佳乃 |
連続テレビ小説『わろてんか』 | 葵わかな、松坂桃季 |
連続テレビ小説『半分、青い。』 | 永野芽郁、佐藤健 |
内閣文庫・皇居正門石橋飾電燈

(左)旧内閣文庫庁舎の本館・事務棟
1911年(明治44年)、東京都千代田区の皇居大手門内に建設された。
内閣文庫とは明治政府の中央図書館のこと。
当初は1873年(明治6年)、赤坂離宮内に太政官文庫という名称で解説されていた。
後に内閣文庫の名称に変更され、明治44年に皇居大手門内に新設された。
1971年(昭和46年)、内閣文庫は北の丸公園の公文書館庁舎に移転したことから、明治村に移築されるまで、この建物は長らく放置されていた。
1984年(昭和59年)に明治村に移築。
作品 | ロケ |
ドラマ『坂の上の雲』 | 本木雅弘、阿部寛 |
(右)皇居正門石橋飾電燈
1893年(明治26年)に、東京都千代田区にある皇居前広場から皇居に通じる石橋に取り付けられた飾電燈。
6基の内の1基を1990年(平成2年)、明治村に移築。
川崎銀行本店

東京都中央区日本橋にあった川崎銀行本店の一部分。
矢部又吉が設計し、6年間かけて1927年(昭和2年)に完成。
川崎銀行は、明治13年に水戸藩の勘定方をつとめた川崎八右衛が設立した銀行で、明治時代の有力銀行だったのだが、昭和18年に三菱銀行と合併
川崎銀行本店は、長年、日本橋のシンボルとして親しまれていた。
1990年(平成2年)、正面左側角の外壁部分だけを明治村に移築。
大明寺聖パウロ教会堂

禁教が解かれた年より6年後の1879年(明治12年)、フランス人宣教師ブレル神父の指導のもと、地元の大工・大渡伊勢吉によって長崎県西彼杵郡伊王島に建てられたカトリック教会堂。
長崎の教会堂では、大浦天主堂に次いで二番目に古い。
1995年(平成7年)、明治村で復元。
作品 | ロケ |
『NHKドラマスペシャル 白洲次郎』 | 伊勢谷友介、中谷美紀 |
金沢監獄正門

1907年(明治40年)、石川県金沢市小立野に建設された金沢監獄の正門。
1977年(昭和52年)、明治村に移築。
金沢監獄中央看守所・監房

明治5年に公布された「監獄則並図式」によって建設された監獄。
当時は、5つの監房が放射状に配置されており、中心にある八角形の中央看守所にいる看守が常に見張っていた。
ちなみに中央看守所だけは、網走監獄で使われていたもの。
1972年(昭和47年)、明治村に移築。

ご飯は、米と麦を4:6の割合(米172g、麦192g)で混ぜたものを食べていた。
明治時代の監獄の食事は、恵まれたものでは無かった。
作品 | ロケ |
ドラマ『遺恨あり 明治十三年最後の仇討』 | 藤原竜也、松下奈緒 |
連続テレビ小説『半分、青い。』 | 永野芽郁、佐藤健 |
前橋監獄雑居房

1888年(明治21年)、群馬県前橋市南町に建てられた監獄の雑居房。
前橋監獄も「監獄則並図式」によって建設されたが、この雑居房は江戸時代の牢屋形式で全て吹きさらし状態。
なので、夏は涼しいだろうが、冬は寒かっただろう。
1971年(昭和46年)、明治村に移築。
天童眼鏡橋・小那沙美島燈台

・天童眼鏡橋
1887年(明治20年)、山形県天童市天童に掛けられた石造アーチ橋。
「多嘉橋」と呼ばれ、地元の山寺石を積んで造られた。
1976年(昭和51年)に明治村に移築。
作品 | ロケ |
連続テレビ小説『半分、青い。』 | 永野芽郁、佐藤健 |
・小那沙美島燈台
1904年(明治37年)、広島県佐伯郡沖美町の小那沙美島に建てられた燈台。
1976年(昭和51年)に明治村に移築。
帝国ホテル中央玄関

1923年(大正12年)、アメリカの建築家フランク・ロイド・ライトによって設計され、東京都千代田区内幸町に4年間の工期を終えて完成した帝国ホテルの中央玄関。

側面から見た中央玄関。
明治村最大の建物!

とにかく、装飾がすごい!
彫刻された大谷石と、加工されたレンガが幾何学模様を作り出し、訪れた宿泊客の目を奪ったであろう。
チャップリンやマリリンモンローも宿泊したとか。
1985年(昭和60年)、十数年の歳月をかけて明治村に移築。
作品 | ロケ |
ドラマ『負けて、勝つ』 | 渡辺謙、松雪泰子 |
連続テレビ小説『花子とアン』 | 吉高由里子、仲間由紀恵 |
連続テレビ小説『半分、青い。』 | 永野芽郁、佐藤健 |
ドラマ『女の勲章』 | 松嶋菜々子、玉木宏 |
連続テレビ小説『まんぷく』 | 安藤サクラ、長谷川博己 |
西野カナのプロモーションビデオ「NERD HEAD feat 西野カナ」撮影。 |
感想
見応え十分で、とても一日では見て回れなかった。
京都市電だけでなくSLも走ってるので、今度来た時は乗ってみたいと思った。
あとパーク内には、乗り放題の村営バスもあるので、足の不自由な人や、疲れて歩けない人には重宝するだろう。
動画もご覧ください
明治村で走っているSL(蒸気機関車9号)も撮影しました。
もちろん、実際に走っていた本物の蒸気機関車です。