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恐怖の鎖場・極楽平ルート~宝剣岳・木曾駒ケ岳~

 

いよいよ木曽駒ヶ岳&宝剣岳へ!

 

本来は9月に挑戦する予定だった計画。

しかし、晴れの日と仕事の休日とのタイミングが合わずに伸び伸び状態。

ようやく晴れる確率が高い2020年10月3日、やっと挑戦出来る事になった。

 

データ

 

エリア中央アルプス
行程で行く山①木曽駒ヶ岳(標高2956m) 
②宝剣山(標高2931m) 
③中岳(標高2925m)
登山適期7月中旬~10月上旬

 

駒ヶ岳ロープウェイを利用すれば、3つの山は日帰り登山が可能。

 

登山計画

 

宝剣山&木曽駒ヶ岳ルート

早朝5時頃、駒ケ根駅の駐車場に車を駐車。

そこからで伊那バス・駒ヶ岳ロープウェイ線で、しらび平駅まで乗車。

しらび平駅からロープウェイで千畳敷駅まで行く。

 

山行は千畳敷→極楽平→三ノ沢岳分岐→宝剣岳→中岳→木曽駒ヶ岳→濃ヶ池分岐→乗越浄土→千畳敷の日帰り登山。

千畳敷から木曽駒ヶ岳まで3時間。

木曽駒ヶ岳から濃ヶ池、駒飼ノ池を周り、千畳敷まで戻ってくるのに3時間。

合わせて約6時間くらいと見てる。

 

今回のポイントは三ノ沢岳分岐からの危険な鎖場。

宝剣山の極楽平ルートは、過去に多くの滑落事故が発生し、多くの人命が失われているという危険な場所なので、気を引き締めなければならない。

 

さあ出発!

 

しらび平駅
しらび平駅
しらび平駅は大渋滞

この日は土曜日。案の定、人で大渋滞。

 

駒ヶ岳ロープウェイ
駒ヶ岳ロープウェイ

千畳敷駅まで約7分間の乗車。

ゴンドラが揺れるから、ちょっと怖かった。

 

千畳敷から見た宝剣岳
千畳敷から見た宝剣岳

7時頃、千畳敷駅に到着。

千畳敷カールの素晴らしい絶景に大感動するとともに、目指す宝剣山の姿が目に飛び込んでくる!

見るからに険しそうだ。

 

標高2612mまで一気に登ってきたから、めちゃくちゃ寒い!

このまま登山するのは、高山病と寒さで危険なので、まず千畳敷駅内にある売店でニット帽を購入し、自動販売機のコーヒーを飲み、体を温める。

 

千畳敷から登山開始

 

寝不足と気圧の関係で、ちょっと頭が重い感じがするが、ぼちぼち出発する。

 

駒ケ根神社の鳥居をくぐると登山道が左右に分かれている。

右は一般登山者向けの八丁坂ルート。

俺と同時期に鳥居をくぐった人は、みんな当たり前のように右に歩いていく。

 

極楽平へ

 

左は極楽平へ向かうルート。

登山経験が豊富な人向けコースだ。

俺はこっち!

 

千畳敷から極楽平へ

 

こっちは誰も居ないから、ちょっと不安。

しかし、結構な斜面を登ってたら、前を歩く登山者がちらほら見えてちょっと安堵。

 

極楽平
極楽平

約30分かけて、極楽平に到着すると素晴らしい景色!

天気もまあまあ晴れていい感じ。

ここでは10人くらい休憩してた。

 

極楽平から宝剣岳へ
極楽平から宝剣岳へ

ここからほぼ平坦な尾根を歩き、宝剣岳を目指す。

 

三ノ沢岳
三ノ沢岳
宝剣岳の絶景
宝剣岳の絶景

尾根からは地上では見られない絶景が見れた!

 

宝剣岳の頂上部分
宝剣岳の頂上部分

三ノ沢岳分岐に到着。

さあ、ここから危険な鎖場が連続するルート!

落ちたら大怪我、下手したら死ぬ!

気を引き締めていかなければならない!

ゴム手袋とヘルメットを装着してGO!

 

宝剣岳の鎖場

三点支持法をしっかり、きっちりやれば大丈夫!

焦るな!ゆっくりやればいいのだ!!(´Д`ι)アセアセ

 

宝剣岳の危険エリア
宝剣岳の危険エリア

足がすくむ~。(´^`;)

 

宝剣岳の鎖場
宝剣岳の鎖場

こんなとこで死んでたまるか~!!

 

宝剣岳の珍しい岩場
宝剣岳の危険な撮影ポイント
宝剣岳の危険な撮影ポイント

頂上までもう一息と思ってたら、前を行くグループがあんな事を!

ヒィィィィ∑(゚Д゚ll)

「もうちょっと先にいけ!」とか仲間が言ってるし。

俺は出来ない!

 

宝剣岳から見える千畳敷駅
宝剣岳から見える千畳敷駅

 

危険な極楽平ルート
危険な極楽平ルート

ようやく頂上付近に登ってきたが渋滞してるっぽいので、振り返ってしばし見学。

千畳敷駅、極楽平、三ノ沢分岐、恐怖の鎖場が見える。

思ったよりも結構な人が歩いてる。

 

宝剣岳頂上
宝剣岳頂上

時刻は8時半。ついに標高2931mの宝剣岳頂上きたー!\(^o^)/

とりあえず、一つ目標達成!

 

みんな、この岩に登って記念撮影したいらしく大渋滞。

俺はパス!先を急ぐんでね。

 

木曽駒ヶ岳へ!

 

宝剣岳頂上から下る

この写真は宝剣岳頂上から少し下って、頂上部分を撮影したもの。

下る人と、登る人とでわちゃわちゃ。

危険な鎖場を通過しないといけないので、互いに譲り合わないと行けない!

 

宝剣岳の岩場
宝剣岳の岩場

宝剣岳頂上部分から下ってくると、特徴的な岩場があったので撮影。

目をつむった人間の横顔に見えるね。

 

宝剣岳から中岳へ
宝剣岳から中岳へ

大渋滞で予定より30分押し。木曽駒ヶ岳へ向かう。

宝剣山荘と天狗荘が見える。

 

宝剣山荘
宝剣山荘

宝剣山荘内にトイレがあったので200円払って用をたす。

この場所は八丁坂ルートからくる登山客が大勢行き交う場所。

休憩したり談笑してたりで賑わっていた。

 

中岳
中岳

約20分かけて、標高2925mの中岳に到着。

岩場がほんと面白い。

 

中岳から木曽駒ヶ岳へ
中岳から木曽駒ヶ岳へ

目指す木曽駒ヶ岳とテント場が見える。

 

駒ヶ岳頂上山荘のテント場

駒ヶ岳頂上山荘前のテント場。

10月上旬なので、テントもまばら。

星が綺麗に撮影できるポイントだから、その目的で来てる人も多いだろう。

 

木曽駒ヶ岳へ
木曽駒ヶ岳へ

この坂を登れば木曽駒ヶ岳だ。もう一息!(o´Д`)=з

 

頂上木曽小屋が見える

頂上木曽小屋が見える。

 

木曽駒ヶ岳頂上
木曽駒ヶ岳頂上
木曽駒ヶ岳頂上

10時半頃、ついに日本百名山・木曽駒ヶ岳登頂成功!\(^o^)/

百名山は15座目!

 

木曽駒ヶ岳神社
木曽駒ヶ岳神社
南アルプスと富士山
南アルプスと富士山
御嶽山
御嶽山

ちょっと早いが、ここでお昼を食べる。

素晴らしい景色を見ながらのおにぎりは最高に美味い!贅沢!

(´~`)モグモグ

 

濃ヶ池、駒飼ノ池巡り

 

馬ノ背
馬ノ背

さあ、そろそろ次の目的地の濃ヶ池を目指して再出発。

あの馬ノ背を歩く。

 

白い実
赤い実

可愛い赤白の実が、心を癒してくれた。

 

濃ヶ池分岐
濃ヶ池分岐
濃ヶ池
濃ヶ池

12時頃、濃ヶ池に到着。

写真で見た光景と違って水が少ない。

時期じゃなかったか。(ーー;)

 

水場
石清水
はしご

はしごを三つほど登って‥

 

駒飼ノ池
駒飼ノ池

駒飼ノ池の水は干上がっていた。

ここも時期じゃなかったか。

 

下山時のアクシデント!

 

八丁坂
八丁坂

宝剣山荘まで戻り、乗越浄土から八丁坂を下っていく。

 

その八丁坂で、アクシデントが!

登ってくる老人会らしい団体とすれ違った時、一人の高齢男性がつまずいて滑落しそうになってロープに引っかかった!∑(´□`;)

俺は慌てて、その男性の脇を抱えて石階段に引き上げた。

危なく滑落事故になるところ。

一緒に行動してた団体の人たちは騒然となり、男性は呆然としてた。

俺は礼も言われずに、その場を後にした。

 

木曽駒ヶ岳は初心者や高齢の方でも気軽に行けるが、油断すると大怪我する。

くれぐれも気をつけて登山してもらいたいものだ。

 

自分も含めて。

 

総括

 

3000m級の山としては寒い時期の10月、高山病にかかりやすい高山にある危険な鎖場に、ほとんど寝てない状態で挑戦したのは、やはり怪我するリスクが高い。

日頃からキツいトレーニングと、20回ぐらいの登山経験があるから無事に成し遂げたように思う。

 

やはり、宝剣岳の鎖場に挑戦するには、日中は山行出来るだけの基礎体力、ある程度の登山経験、決行は8月、千畳敷駅で30分は過ごして高山に慣れる。

これらを満たしてからなら、容易にクリア出来ると思う。

 

お得情報

 

今回、車を駐車する場所を調べ、あえて木曽駒ヶ岳登山に定番の菅(すが)の台バスセンターを外し、始発駅の駒ケ根駅にした。

理由は土日は人で溢れ、待ち時間が最大2時間はかかると見たからだ。

案の定、菅の台を通った時は、朝の6時くらいなのに信じられないくらい人で溢れかえってた。

駒ケ根駅は、めちゃくちゃ空いていたからノーストレスだった。

しらび平駅までのバス乗車は駒ケ根駅がおすすめ!

帰りはしらび平駅から臨時便に乗り、菅の台バスセンターで駒ケ根駅行きに乗り換える事が出来る。

その時は菅の台で駒ケ根駅までの料金(1050円)を払い、代わりにチケットが貰え、そのチケットを駒ケ根駅で運転手さんに渡せばOK!