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意気揚々と立山駅に乗り込む!
富山に入って5日目の2020年8月14日、ようやく天気も回復してきたので登山を決行すべく、車で立山駅まで行き、立山黒部アルペンルートを利用して室堂に入る。

立山データ
エリア | 北アルプス |
標高 | 雄山(おやま)、3003m 大汝山(おおなんじやま)、3015m 富士ノ折立(ふじのおりたて)、2999m |
登山適期 | 7月中旬~10月上旬 |
立山は立山三山(雄山、大汝山、富士ノ折立)の総称。
3つのピークを制覇しないと、立山を登頂したとは言えない。
登山計画

日 | ルート | 山行時間 |
① | 室堂→雷鳥沢キャンプ場(テント拍) | 1h |
② | 雷鳥沢キャンプ場→富士ノ折立→大汝山→雄山 →一ノ越→雷鳥沢キャンプ場→室堂 | 7h |
今回の立山登山計画は一泊二日。
マイカーで立山駅まで行き、無料の駐車場に駐車。
立山駅から立山黒部アルペンルート(ケーブルカー、高原バス)の片道キップを購入し、室堂まで移動。
テント入れた大型ザックを、雷鳥沢キャンプ場まで担ぎテント泊。
アタック日の翌日は、朝5時頃出発して大走谷から時計回りで立山三山を攻めて、その日のうちに室堂まで帰還する。
日帰り登山も可能だが、テント泊の経験を積みたいと思い、この計画にした。
しかし、問題は天気だ。なかなか自分のスケジュールに天候は合わせてくれない。(ーー;)
この日は絶好のコンディションだった

室堂は素晴らしく良い天気で、立山、室堂山、真砂岳が素晴らしくその姿を見せてくれていた。

約14kgの重いザックを担いで雷鳥沢キャンプ場に向かい歩く。
噴煙で臭い匂いを漂わせる地獄谷を見下ろせるエンマ台に着くと、剱岳が怖い顔でこっちを睨んでいるのに気づく!

来年は、あの憧れの山に登りたい!


目指す雷鳥沢キャンプ場が見えると、色とりどりのテントが見える。感動!

昼前に雷鳥沢キャンプに到着。
管理棟で登山届とテント泊届を出す。
明日、アタック出来るか分からないので、念のため2泊分の料金1000円を払った。
屋久島縦走以来5年ぶりのテント設営。
その時は見よう見まねで適当に設営してしまったが、今回はちゃんと予備のロープを使いエバンスノットで石を固定。テントのロープと本結びで繋いだ。
ペグもインクノットで結び、要所にきちんと刺した。
雷鳥沢キャンプ場ではネットに繋がるから便利。
スマホで明日の天気を確認するが曇りマーク。
何とか晴れてくれ~。
そばにあった石に腰掛けて、昼飯のカロリーメイトを食べる。
石だから尻が痛い。やはり椅子が必要だな。(ーー;)
夕食まで時間がめちゃくちゃある。
天気も良いので、室堂まで戻りながら景色を楽しむ事にした。

雨模様が続いた盆休み期間の立山。
この日も頂上は常に雲がかかっている状態だったが、この瞬間、雲が切れた。
今、思えば立山登山の最高のタイミングはこの時だったかも。
オコジョの激励
再び雷鳥沢キャンプ場に戻り、近くの沢で水浴びしていたら、何かに見られている気がして後ろを見たら、岩の影からオコジョがひょっこり現れてこっちを見ているではないか!(゚Д゚;)

なんて可愛らしい!オコジョが逃げない距離を取り、慌ててスマホで撮影!




念願の北アルプス・立山登山を明日に控えて不安な俺を見かねて激励に来てくれたのかもしれない。
ありがとう!癒されたよ!
何もしない時間を潰し、テントに戻り、明日の天気をスマホで確認するとやっぱり曇りマーク。
期待してた快晴の中、立山登山と言う訳には行かないようだ。(ーー;)
さて、夕食。
お湯を沸かそうとガスバーナーの電子着火装置を何度も弾くが火がつかない。
しまった!マッチを忘れてた!Σ(゚д゚lll)ガーン
高山では火花が飛ばない可能性があるから、別の着火手段を用意しとかなきゃならんとネットに書いてあったのに忘れていた!
テンション、ガタ落ち。(´・_・`)
仕方なく魚肉ソーセージ2本と室堂で買ってきた富山名物ます寿司を一個食べて、ふて寝な感じでシュラフに潜り込み就寝。
2時間ぐらいたち、異常な寒さに目が覚める。
服を重ね着して再び寝ようとするが、どうにも寒くて眠れない。
これが噂の北アルプスの寒さか!
今住んでいる浜松市では連日の熱帯夜なのに、俺は北アルプスで凍えそうになってる。
逆に服を脱ぎ、裸でシュラフに潜り込むと暖かさを感じられ寝られるようになった。
いよいよ立山にアタック!
朝4時頃、起床。
なんだかんだで途中一度もトイレ起きず、バッチリ8時間寝られた。
まだ暗いキャンプ場だが、周りの登山客はもう出発の用意をしているようだ。
明るくなってきて確認。今日は確実に曇り空登山をやる事になりそう。(ーー;)
気持ちも曇り空だが、今日はようやく夢の北アルプス登山デビュー戦!
立山三山の3つのピーク・富士ノ折立、大汝山、雄山を登頂するんだ!
アタックザックを背負い、気持ちを奮い立たせて5時半出発!
まずは大走りルートから真砂岳分岐を目指して登っていく。
登る度に雲に包まれていく感じ。時折小雨が降り、だんだん寒くなっていく。
手がかじかんできた!
手袋を持ってくるべきだった!(ーー;)
他の登山者も居なくて少々不安な気持ち。
途中で二羽の雷鳥を目撃してちょっとテンション上がる。
出発から2時間、やっと真砂岳分岐らしき地点まで登ってくると、他の登山者に出会いホッとする。
さて、ここから立山まで移動。あんまり登らなくて良いから楽だ。

完全に雲の中。


分岐から、ちょっと怖い岩場をよじ登り、富士ノ折立のピークに到達!まずは1つ目!



約30分後、大汝休憩所のそばを通り、大汝山のピークに到達!
こっちの岩場はたいしたことはなかった。


そしてついに雄山神社に到達!

2020年8月15日、念願叶い、ついに北アルプス・立山三山登頂成功!
九州の田舎もんが、ここまで来たぞー!
。°(°´∀`°)°。
雄山から乗越までの急斜面を降り、昼前に雷鳥沢キャンプ場に戻る。
2泊の予定だったが下山する事にした。
目的は達成したからね。(*^^)v
反省点
高山だから夏でも気温が低い。
ガスバーナーの火が付かない事を想定してマッチ、寒さ対策として手袋を持ってくるべきだった!
就寝時はカイロを持参すべきかもしれない。
俺は暑さには強いけど、寒さには弱いんだよね。
あと椅子があると景色を見ながら外で食べられるから良いなあ。
アタックのタイミングは難しい。なんせ大自然が相手だからね。
お役立ち情報
立山の反時計回りルートの一ノ越→雄山の区間は、急坂で落石の危険があるので注意。
立山から室堂まではアルペンルート移動(ケーブルカー7分間、高原バス50分間)で片道料金2,470円。